2011年6月22日水曜日

高島市議会の脱原発に関する質問を傍聴しました

高島市議会定例会の一般質問が20日から始まりました。
脱原発と自然エネルギーについての質問があると聞き、昨日21日に傍聴に行ってきました。

質問に立ったのは福井節子議員で、テーマは「脱原発へ太陽光発電の普及を進めるために」です。
以下、大まかな概要です。
(一部、メモの漏れ等があると思います)
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●福井議員
福島原発事故を受け、世界でもドイツやイタリアは脱原発を選択、自然エネルギーへ転換する決定をした。高島市としても、国や県、関西電力にエネルギー政策の転換を求める考えはないのか?
高島市でも太陽光発電の設置補助を手厚くするべきでは。

●市担当者
エネルギー政策に関して、高島市としては現状、国・県の方針の行方を見守っている状態だ。
太陽光発電の設置補助については、現状でも市独自の補助(1Kwあたり3万円、限度額10万円)があり、滋賀県内では手厚い方である。

●福井議員
日本では火力・水力でピーク時を賄える充分な発電能力があるのに、それらは稼働率を低く抑えられている。火力・水力の稼働率を上げれば、現状でも脱原発は可能だ。
大阪・堺では関電のメガソーラーが既に稼動、また、ソフトバンクの孫社長のメガソーラー計画もある。
もんじゅを視察したが、温度を保つために年間維持費を200億円使っているが、発電はゼロ。
現在、夜間電気料金は格安に設定されているが、それは夜間に発電した電力の大半は余っている状態だからだ。原発は熱効率が低く、エネルギーの70%を廃熱として海に放出、無駄が多い。

一方で自然エネルギー活用の先進的な取り組みをしている自治体もある。
・高知県梼原町=電気の3割近くを風力、太陽光、小水力など自然エネルギーで賄う。風力発電の収益で山や森林を保全、太陽光発電他の推進にも再投資。
・山梨県北杜市=中小水力発電や太陽光発電を積極的に導入。
・長野県飯田市=初期費用ゼロで太陽光発電を導入できる制度を導入。

これらも踏まえ、高島市としてもエネルギー政策の転換へ動く考えはないのか。

●市担当者
国・県の方針が出ないと市としても動きにくい。滋賀県の中で高島市単独でできることには限界がある。
太陽光発電の設置補助については、市独自の住宅改修支援制度もあり、ぜひ利用して欲しい。公共施設へのソーラーパネル取り付けは、引き続き行っていく。

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結局、市側は現状維持の回答に終始しました。
しかし前日には他の議員からも原発関連の質問があり、市側からは"原発事故を想定し、専門家や市民団体も交えて防災計画を見直す"など、踏み込んだ答弁があったそうです。
市民の声を受けて徐々に動いてはいるようですので、私達市民の側も、前向きな要望は積極的に伝えていくべきだと思いました。

今回は時間の関係で、傍聴できたのは福井議員だけでしたが、私達の会は特定の政党や議員を支持するものではありません。会派にこだわらず、これからもいろいろな議員さんのお考えをお聞きしたいと思いますので、よろしくお願い致します。

こちらで過去の高島市議会定例会の動画を見ることができます

高島市議会一般質問の予定市議会傍聴のご案内

<余談>
生まれて初めての議会傍聴。傍聴席は常連さん?と思われるご年配グループの方が多く、Tシャツ、ジーンズ姿の私はかなり浮きました。
普段から大勢の市民が見ていることで、議員にも市にも良い意味での緊張感が生まれると思います。自分の税金の使い道にも関わることですので、これからもできるだけ出かけてウォッチしたいと思いました。また、例えばネット動画中継するなど、もっと市民が参加しやすい工夫も欲しいものです。

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