2011年6月6日月曜日

町の方々との対話

パレードを1週間後に控えた4日(土)、パレード沿道の商店街のお店へ挨拶周りを行いました。
もちろん警察に届出を済ませてはいますが、ご近所にも事前に一言挨拶をしておく方がよいのではと、周ることにしたのです。

メンバー3人で約2時間かけ、4~50軒程のお店を周り挨拶させて頂きました。反応は人によって様々でした。

「パレード?賑やかになっていいわ~」とおっしゃる方や、チラシをお店に置かせてくださる方。会合で配るからと、多めのチラシを預かってくれた方もおられました。ありがたいことです。

しかし予想通り、反発の声もありました。
2軒のお店で60~70歳代くらいの店主から、このようなことを言われました。

「原発が無ければ電力が無くなる。仕事も無くなり経済に影響が出る。」
「原発の危険性は知っているが、
  だからと言って代替案もないのに反対と言って騒ぐのはおかしい。」
「あなたたちは原発を無くして生活レベルを下げられるのか。」

こちらは代替エネルギーの話なども試みるのですが、話はかみ合いません。
「自分達があえて危険な原発を引き受け、都会に電気を送り経済を支えてきたのだ」という誇りのようなものが言葉の端々から感じられ、そこで「実は原発は無くても大丈夫なんですよ」と言うのは、火に油を注ぎかねない雰囲気です。

また今津には自衛隊駐屯地があり、これまで政党系の自衛隊反対デモが行われてきました。そのためか脱原発パレードをそれと同一視し、反論されるのには閉口しました。

ここ高島市は原発隣接の自治体として補助金が投入されており、その恩恵を受けている方も存在します。
その補助金が無くなったら、どうするのかともおっしゃいました。
また自分達は戦争の時代から苦労してここまでやってきた、いろいろ勉強したがやはり原発しかない、デモなど無駄であるとも。

最後まで話が平行線のまま辞去しましたが、何とも割り切れないものが残りました。

私達も原発の電気を使っているのは事実です。ご自身の意思で原発を受け入れることができた方は良いでしょう。が、原発がある時代に生まれて選択の機会も無く、でもこれから核の後始末をしていかなければならない世代は、一体どうすればよいのでしょう?
この機会に皆で生活を見直し、原発依存を止めていこうとするのは、いけないのでしょうか?

今、原発を止めないと、将来自分の次の世代から「なぜあのときに行動しなかったのか」と言われるのではないか。その思いを強くしました。

もちろんご年配の方でも、子や孫の世代のことを真剣に心配されている方は大勢おられます。
「期待してます」と嬉しい言葉をくださったお年寄りもいらっしゃいました。また、大部分のお店では、普通に「分かりました。ご苦労様です」という感じで応対していただきました。
各商店の皆様、お忙しいところ、ありがとうございました。

本来、人の生活を豊かにする手段のはずの電気。
その電気を作るために人間同士の対立を生む原子力とは、一体何なのか。そして、どうすればそうした対立を乗り越えて行けるのか。
歩いた距離は短いですが、たくさんのことを考えさせられた1日でした。
(TETSU)

8 件のコメント:

  1. 別にエネルギーや環境汚染の世界は原発や放射能の人だけじゃないんですけどね。昔から古典的脱原発の人って抱き合わせで恐怖撒く割りには対策はさっぱりで、停めさえすれば後はヨロシクの「停め逃げ」に近いです。主役にならないから無茶言えるんやなぁと。それが主役なのが今です

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  2. >*プラカードなどご持参ください。(なくてもOK) 楽器、鳴り物 歓迎!

    楽器、鳴り物やめてもらいますか、病人がいるので大変
    迷惑です。

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  3. 匿名さんへ
    書き込みありがとうございます!
    反論異論大歓迎です☆

    原発推進派、肯定派の人は「原発の代替案が無いのは無責任」とおっしゃりますが
    放射能廃棄物の処分方法もないまま原発を進めてきたことは無責任ではないでしょうか?
    何か良い処分方法をご存知ならば教えてください。
    まさか、今の子供たちに「後はヨロシク」ですか?

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  4. 高島市民で現在は仕事でフランスの核処理施設のちかくの田舎町にすんでいます。
    みなさんのアクション、こころから応援しています。
    もっともっと声があがってたくさんの願いになって
    国策や、利権や、そんなものを吹き飛ばしてくれるエネルギーになりますよう。

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  5. こちらのHPを拝見して今回参加させて頂こうかなと思いました。

    自分は発電の代替案云々の意見ももっともだと思います。
    今の社会は膨大な電力を必要としますし、我々も依存しているのは事実ですから。
    それでも福島の現状や今後を思うと余りにリスクが大き過ぎますし、そもそもそれを天秤にかけて良いものでは無いと思うのです。
    例え一時後退してでも、電力が絶望的に不足する訳では無いのですし、脱原発という考え方に一度きちんと向き合うというのは悪いことでは無いのではないでしょうか?

    ふくいさん

    仰る事は良く解りますがコメントの書かれ方がやや喧嘩腰ではないですか?
    本文を書かれてる方の粘り強い行動や苦悩を読んだ後だと少し残念に感じましたよ。

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  6. 梶山さま

    コメントありがとうございます。
    当日、パレードが通過する数分間は
    少々お騒がせするかもしれませんが、関係条例を守り、
    地域の皆様には極力ご迷惑をかけないように致しますので、
    何卒、ご理解をお願い致します。

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  7. 萩原由以子 さま

    応援、ありがとうございます!
    フランスにお住まいとのこと。
    今の日本の原子力を巡る異常な状況は、
    海外からの方がよく分かるのかもしれません。

    昨日もある方から、
    日本の原発の事故で世界に迷惑をかけているのに、
    日本人がこのまま大人しくしているなら、
    海外から外圧で変えてもらうしかないのでは、
    というご意見をいただきました。

    確かにそうかもしれませんが、
    世界から核汚染国として叩かれる前に、
    日本人自らで変えていきたいと考えます。
    6.11が、そのための一歩になればと願います。

    当日は萩原さんの思いものせて歩きます。

    追伸
    サイトを拝見しました。
    ホテルをされておられるのでしょうか。素敵なところのようですね。
    どの国でも、核施設はこういう綺麗なところに作られるのですね。
    複雑な気持ちになりました。

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  8. sasakiさま

    コメントありがとうございます。

    おっしゃるとおりだと思います。
    私達の生活にはエネルギーが必要なのは
    否定できない事実ですが、原子力の電気から、
    より環境負荷の少ないエネルギーへと
    変えていくことは必要と考えます。

    その過程で、これまでの生活の多少の見直しは必要でしょう。
    例えばエアコン使用を少し控える、テレビは小まめに消すとか。
    しかし、大切な生命や財産を損なう原発災害を思えば、
    許容できる範囲だと思います。

    今すぐ原発停止という声から、緩やかな脱原発まで、
    いろいろなご意見があると思いますが、
    そう遠くない将来に原発から撤退するという方向で、
    幅広い方々と一緒に考えていければと思います。

    ぜひ当日、一緒に歩きましょう。

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