2011年8月21日日曜日

長谷川さんの話を聞いて

連日の報道を通じて、福島の置かれている状況の大変さは自分なりに分かっている、つもりでした。
心のどこかで「他人ごと」だったのだろう。
長谷川さんの話を聞いて、そんな浅はかな自分に気が付き落ち込みました。
・35年間続けた酪農を廃業したこと
・2ヶ月半もの間、子供たちを放射線にさらしたことへの後悔
・真実を伝えない政府やメディアに対する不信感
・長谷川さんの飯館村への愛着、郷土愛
などなど
ネットやメディアからでは伝わらない言葉の重みを痛感しました。

講演会が終わり
長谷川さんと別れの握手をしました。
大きくて本当に岩のような手でした。
自然の中で地道に生きてきた男の手でした。
「35年間積み上げてきたものが一瞬でなくなった」
彼のやりきれない気持ちを受け止める僕には、彼にかける言葉がもうありませんでした。

ただ、「伝えていくこと」はできます。
故郷を奪われるというのはこういうことなのだ、と。
二度とこんな悲しみは繰り返してはいけない。


■前半(長谷川さんお話)


■後半(トークセッション)