2011年5月28日土曜日

「原発のこと」(Junko)

無知な私は、正直、これまで原発の問題について、あまり関心はありませんでした。
漠然と「いつか自然エネルギーの割合がもっと増えれば」と期待していた程度です。
今の生活のため原発があるのは、ある程度仕方ないと思い込んでいました。
日本には高い技術があるので、きっと安全なんだろうと信じていました。

数年前に高島市に移ってきて、福井の原発群が身近になったり、
最近になって、山口・上関での中国電力と住民の衝突を知ったりして、
原発の問題について昔よりも少し関心は出てきたものの、
こんなにまで危険だという認識はちっともありませんでした。

そんな中「3月11日」がやってきました。
昨年旅した東北・三陸海岸がみるみるうちに波にのまれ、
お正月に行ったばかりの福島で大変な事故が起きてしまいました。

そして福島や関東、日本中、世界中にまで放射能をまき散らし、
多くの人が危険にさらされて、平穏に暮らせなくなりました。
思い知らされました。

代々受け継がれてきた大地の恵み、山の恵み、海の恵み、
みんなの大切なものがどんどん失われていく、どうしようもない悲しみ。
この国のたくさんの人や自然が傷ついて、苦しんでいます。

原発は安全なんかじゃなく、とんでもないものでした。
たとえ事故が起きなくても、たくさんの人が被ばくし続け、
病気になったり大切な命を失ったりしているという
事実
万が一事故が起こっても、住民を守る用意が無いという
現実

原発に依存しなくてもやっていける技術があるというのに、
それを生かす仕組みを今まで進めてこなかった失敗と罪。

今まで、のほほ~んとお気楽に暮らしてきた毎日が、
信じたくないことだらけの現実を知る日々に変わってしまいました。

あまりに悲しい現実を次から次へと突き付けられてしまった今、
この先もずっと原発と暮らすなんて、私にはとても耐えられそうにありません。

ちょうど私達が生まれた頃から、たくさんの原発が作られてきました。
私達は今まで、原発と共に同じ時代を生きてきたようなもの。
これから原発の時代が終わっていくのを見届けながら、
どうにか希望を持って生きていけたらと願っています。

「水」「土」「空気」がなければ、私達、人は生きていけません。
それなのに、人はそれらを奪うものをつくってしまいました。
人がつくり出すものは「人を幸せにするもの」であって欲しいです。
人を傷つけ脅かすものをつくり続ければ、きっと必ず滅びてしまいます。
「脱原発」することは、文明の後退ではなく進化なのだと思います。

今も毎日、福島の原発で、たくさんの人が危険の中で戦っています。
これまでデモは他人事でしたし、本当に効果があるのかはよく分かりません。
それでも明るい明日を信じたいので、皆で歩いてみようと思います。

2 件のコメント:

  1. 大阪府民です。高島のお米を食べています。JUNKOさんに全く同感です。水、土、空気を守りたい、琵琶湖を守りたい。高島パレードがあると知り嬉しく思いました。残念ながら、今回は参加できませんが、賛同し、前に進むために自分もできることやっていきます。

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  2. DONTAROさん、ありがとうございます!
    高島のお米を食べて下さってるのですね。
    嬉しいです。(私が作ってるわけではありませんが)
    より良い未来のため、みんなで前に進んでいきたいですね!
    JUNKO

    返信削除

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