2012年4月15日日曜日

震災がれき受け入れ問題について

先日、高島市の西川喜代治市長は、滋賀県市長会で、
東日本大震災で発生したがれきの受け入れ・焼却処理について、
前向きに検討する考えを正式に表明しました。

震災がれきの広域処理は、多くの問題点が指摘されています。
この問題について特化したサイトが開設されました。

高島市がれき受け入れ問題資料室

詳しい資料や行政の動き、勉強会の開催のお知らせ等、アップされる予定です。

2012年3月2日金曜日

春休みに高島市マキノ町で福島の子供達の保養キャンプ

春休みに高島市マキノ町で、放射能被害にあっている地域の親子さんの保養キャンプが行われます。
応援してくれるサポーターを募集しています。

以下「あすのわ」さんのホームページより転載。

びわこ☆1・2・3キャンプ!

【日程】 2012年3月26日(月)~4月1日(日)

【宿泊】 高島市マキノ町牧野183
    マキノ高原民宿「民宿一二三館」(青谷)
    電話:0740-27-0138
    http://www.eonet.ne.jp/~makino-hifumikan/

【対象者・年齢】小中学生  乳幼児・及びその保護者
    福島県にお住まいでない方もご参加いただけます。

【参加費】 1人 1万円 (交通費込み、3歳未満は無料)

【移動】 バスをチャーターします

【定員】 40人

【食事】 安心、安全なおいしいご飯をご用意致します

【キャンプ中の生活】 とにかく自由にゆっくり遊んでもらおうと思っています
 びわこでカヌー体験・馬やヤギと遊ぶ・ドラム缶でピザ作り☆

【お申し込み・お問い合わせ】
 事務局 暮らしを考える会(藤本 真生子)
 TEL 077-586-0623  FAX 077-586-1403
 Mail:  kurashi2005@goo.jp

主催:びわこ☆1・2・3キャンプ!実行委員会
共催: ネットワーク たかしまのわ
後援:公益社団法人 甲賀・湖南人権センター
  滋賀県・滋賀県教育委員会・高島市(申請中)

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★そして、このキャンプを応援してくれるサポーターを募集しています。
来てくださる方がの負担を減らすため、たくさんの資金が必要です。
あたたかいカンパ、大募集中!
小額でも大歓迎です。どうぞよろしくおねがいいたします。

カンパ振込先 ゆうちょ銀行 振替口座記号番号 00910-1-256985
加入者名 びわこ✩1.2.3~キャンプ!実行委員会


一緒にすごしてお手伝いいただくボランティアも大募集中。
ご飯作りや遊び相手、なんでも得意なことでお手伝いいただけたらうれしいです。
こちらも以下までお申し込み、お問い合わせお待ちしております。

【お申し込み・お問い合わせ】
 事務局 暮らしを考える会(藤本 真生子)
 TEL 077-586-0623  FAX 077-586-1403
 Mail:  kurashi2005@goo.jp

2012年2月16日木曜日

滋賀県主催「原子力防災フォーラム」に参加して

2月15日(水)、高島市民会館で行われた「原子力防災フォーラム」に参加しました。
感想を一言で言うと、失望させられるものでした。

高島市長や県や市の担当者、京大原子炉実験所の先生も出席し、原子力防災指針の見直し状況についての説明と意見交換が行われました。しかし残念ながら、住民を守るという真剣な意思は、あまり感じられないものでした。

防災計画見直し案は、福井の原発から、福島事故レベルの放射能が放出されることを想定していますが、地震と原発事故の同時発生は考慮されていません。
会場からの「地震を想定していないのはおかしい。家屋が全半壊したら屋内退避もできず、交通路が機能せず避難もできない可能性が高い。」という指摘に対し、県側の答えは「原発事故の原因は地震だけではなく、テロなど様々なものが考えられる。今回はあくまで原子力事故に対する計画であり、地震とは分けて考えている。地震への対応は今後検討する。」というものでした。
今、最も心配される、地震と原発事故の複合災害を想定していないのでは、市民の不安に応える防災計画とは言えません。

「高島市からは南への避難路が1本しかなく、交通マヒで避難できないのではないか」との意見に対して、市防災監は「確かに現状では全市民一斉の避難は難しいが、防災無線で呼びかけて高線量の地区から順番に避難する等すれば、パニックを抑えて対応できると考えている」と、耳を疑う発言。湖上交通の活用も今後検討するとのことでしたが、現状では5万市民を脱出させる港も船もなく、仮に今後整備したとしても、震災時にそれが機能するかは疑問です。

世界でも稀な原発密集地帯の若狭湾では、地震などをきっかけに複数の原発が同時に制御不能になる恐れもありますが、それも考慮されていません。また、現時点では高速増殖炉「もんじゅ」の事故も想定されていないとのことです。

会場からは、関電など事業者からの情報入手や国のSPEEDIの情報伝達の責任所在についての指摘や、「防災とは何なのか。そもそもなぜ原発のリスクを受け入れないといけないのか。」「原発をなくすことが最大の原子力防災ではないのか。」との声も上がりました。

原発密集地帯に隣接する私達は、明日にでも事故が起こるかもしれないという緊迫感を持って、日々暮らしています。しかし、県・市側からはそうした緊迫感はまるで感じられず、計画も単なる机上の空論に思えてしまいます。
市民が納得できるような、現実的で実効性のある防災計画の策定を望みます。

西川・高島市長はフォーラム冒頭の挨拶で、心配する市民の声に応えて学校給食のための放射能測定機の購入予算を付けると述べました。一日も早く検査体制を確立してもらいたいです。

→滋賀県地域防災計画(原子力災害対策編)の見直し概要

2012年1月31日火曜日

高島市で「原子力防災フォーラム」(滋賀県主催)

2/15(水)高島市で県主催の「原子力防災フォーラム」が行われます。
原子力防災指針の見直しの状況についての講演と意見交換会。
高島市民会館で午前10~12時。申込み不要。
お時間がある方はぜひ足を運びましょう。

2011年12月13日火曜日

高島市議会 原発・防災に関する質問を聴きました

12月8日・12日の粟津まり議員・石田哲議員の一般質問を傍聴してきました。

<粟津議員の質問と市の答弁の要約>

(滋賀県発表の、美浜原発で事故が起こった際の放射性物質拡散予測シュミレーション地図をパネルで提示し質問されました。)

この地図を見て分かるように、市内の30Km以遠でも屋内退避措置が必要な100ミリシーベルト以上に達する可能性があり、福島でも30~50Kmの地域で高線量になった地域が出ている。市の防災範囲をUPZの範囲(30km)に限定せず、高島市全域にするべきではないか?

市(防災監):あくまでシュミレーションであり、根拠なくむやみに範囲を拡大することはできない。現時点では国の指針通りの範囲で検討している。

国の予算で高島市に新設計画中のモニタリングポスト2基は、
いずれも予定場所が30Km圏外で、低線量しか測定できない機種である。
30Km圏内に高線量測定器を設置するよう求めるべきではないか?

市(防災監):県と協議していく中で検討する。

安定ヨウ素剤の配備・配布方法の再検討が必要ではないか?
身近に置くことが必要であり、少なくとも学校や避難所には重複しても置くべきでは?柏崎では震災前から小中学校に配備、甲状腺検査も行われている。

市(防災監):避難場所は風水害時とも異なってくる。屋内退避の場合どうするかなども含め県と検討していく。

立地自治体と同様の安全協定の締結にむけては、どのような状況か?

市(防災監):今後も事業者、4市、県と協議を重ね、締結を求めていく。

30年を超える老朽化原発や活断層が近い原発の廃炉を求めるべきでは?

市(防災監):さらなる安全強化を求めていく。

「もんじゅ」についても、国も廃炉を含む検討を行うとしているが、
高島市としても廃炉を求めないのか?

市(防災監):市として意見を言える立場ではない。

学校給食の食材について、放射線量のチェックは万全に行われているのか?
国が放射線測定器の都道府県への交付費用を予算化したが、
高島市では測定器を購入する予定はないのか?甲賀市は購入しているが。

市(教育部長):納入業者に安全確認もしており、100%ではないが気になるものは検査している。測定器費用の国からの交付は東日本17都県のみであり、現在購入の予定はない。安心のため産地の公開を行っている。

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12日の石田議員も、以前より強く指摘されていた避難計画の進捗状況など問われましたが、明確な回答はなく「県と検討している」とし具体的な対策を知ることはできませんでした。

6月頃から、全部ではありませんが、市議会を(傍聴または動画等で)何度か聴いていますが、議員さんが熱心に追及しても「検討している。国や県の方針に従う。」の答えばかりが目立ち、市としての具体的な対策や原発問題への方向性はなかなか把握することができません。

「災害は繰り返される。東北の津波も十数メートルの防波堤が役に立たなかった。
 我々はもっと謙虚に、災害に備えなければならないのではないか。」
石田議員の追及に納得するものの、市の答弁を聴いてはますます、
「若狭では福島のような事故は起こらない」と考えられているのではないか、
とやはり感じてしまいました。

なぜなら、若狭の原発事故への備えを本気でしているように見えないから。
そして今だ、市民の命を守るために原発撤廃の要求をしてくれないからです。
明日、もし若狭で原発災害が起こったら、なすすべはありません。

2011年12月6日火曜日

高島市議会定例会の一般質問がはじまります

高島市議会一般質問12/8(木)~12(月)の概要が発表になりました。
原発・防災関連の問題も取り上げられます。

原発問題や防災について市の態勢がどれぐらい進んでいるのか知るため、
もしお時間がある方は傍聴しませんか?

直接聴く事により、市民の関心の高さを示すことにもなるかと思います。

一般質問日程・概要
http://www.city.takashima.shiga.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1322704255071&SiteID=0

今回、原発・防災関連の質問をされる議員さんは以下の通りです。

8(木)1番目:粟津 まり 議員<市原子力防災計画の見直しにあたって>
9(金)2番目:橋本 恒夫 議員<市の地域防災計画(原子力編)について問う>
12(月)2番目:石田 哲 議員<UPZ範囲に指定された市は、原子力災害に対し何をすべきか>


いずれの日も朝10時開始のようなので、上記の質問と答弁は午前中だと思います。

<参考>
議会傍聴のご案内
http://www.city.takashima.shiga.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1138266467456&SiteID=0
過去の市議会・質問動画(かなり後にならないとUPされません)
http://www.city.takashima.shiga.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1180572703715&SiteID=0000000000000
市議会会議録
http://www.gijiroku.jp/gikai/c_tksm/index.html

2011年11月7日月曜日

「未来への私の一歩」  ~3.11後の新しい選択と生き方~  原発のことを知り行動する  交流会 in 高島



高島市のお母さんが中心になって、イベントを企画しました。
原発のない未来を子供達に残したいと願う人、行動したい人、意見交換したい人、
原発のことや被ばく等について不安を感じている人のための交流会です。
たくさんの方のご参加をお待ちしています。


(転載歓迎)


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「未来への私の一歩」  ~3.11後の新しい選択と生き方~
原発のことを知り行動する  交流会 in 高島

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アイリーン・美緒子・スミスさん 講演と 参加者交流会   
ゲスト 松下照幸さん(元美浜町会議員)

主催:自然育児サークル風ねっこ&高島市民有志
協力:暮らしを考える会

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311を経て私達の住む世界は大きく変わりました。
原発の安全神話は崩れ、放射能汚染は拡がり続けています。
しかしそれでもなお、日本は原発を推進し続けるのでしょうか?
福島で起きていることは、けして他人事ではないのです。
放射能の影響を最も受けやすい幼い子供たちの命が危ぶまれています。
(内部被ばくの影響は外部被ばくの600倍ともいわれています)

子供を守りたいと願うお母さん、お父さん、給食は大丈夫?と不安はありませんか。
本当のことを知りたいと願う皆さん、世の中を変えたいと願っている皆さん、
私達の日常に密接に関わる電気のこと、原発のこと、放射能のこと、
そしてこの時代をいかなる心で生きてゆけばいいのか...
共に学び、語らい、想う一日をすごし、あなたの一歩をみつけてください。


■日時: 2011年11月27日(日)10:30~17:00

■場所: 高島市安曇川公民館2F 和室&視聴覚室
 JR湖西線「安曇川」(あどがわ)駅徒歩10分/P有 地図

■午前の部
10:30~12:00 アイリーン・スミスさん講演と質疑応答

午後の部
13:30~14:00 松下照幸さんのお話
14:00~16:30 交流会(参加者の関心に応じたテーマ別)
・若狭の原発を止めるため私達は何をすべきか
・内部被ばくから子供を守るために(給食問題等)など
意見交換、各地での取り組み報告など
16:30~17:00 祈りを込めて ギター演奏など

■参加費: 午前の部 500円 午後の部 無料

■昼食: 持ち込みOKです
☆出店あります☆ 
オーガニックキッチンはるや(軽食、スイーツ)
美食倶楽部(お弁当 500円)※要予約

■お申し込み・お問い合わせ(当日参加もOKです!)
Email   nonuke.takashima@gmail.com
お名前とご連絡先をお知らせ下さい
※お弁当をご希望の方は11/24までにご予約ください


◆アイリーン・美緒子・スミスさん
「人をつないで脱原発と温暖化防止」を目指す市民団体『グリーンアクション』代表
「原子力は問題だという事をどんどん広めてゆきましょう。
たくさんの人がつながって大きな「和」となり、
国のエネルギー政策が改められてゆくのです」
(グリーンアクション リーフレットより)

◆松下照幸さん
元美浜町会議員。2004年美浜原発事故原因究明に活躍。
「若狭連帯ネットワーク」 「森と暮らす どんぐり倶楽部」代表。
自然エネルギー研究家。

2011年10月25日火曜日

高島市が独自に放射線量を測定、データの公表がはじまりました

これまで、高島市での公的な放射線量測定は、
県が環境モニタリング車で月2回、市内5箇所で行っていたのみでしたが、
10月から市独自による放射線量の測定がはじまりました。

測定は市内30地点で、本庁および各支所前で平日毎日、
その他の場所では月2回行われ、市ホームページで結果の公開もされています。

堀場製作所製の簡易測定器を地上から約1mの高さで機器を携帯し、
1分間隔で5回測定した数値の平均値を測定値としています。

現在、10月3日から10月14日までの結果が掲載されています。

測定値は使用機器により大きく異なることもあるため、
この測定値を見て安全なのか異常なのかの判断は難しいですが、
ひとつの目安として参考になるので、今後も注視していきたいと思います。
全体的に、福井に近い市北部や、小学校等で値が高いのが気になります。

高島市内では市民団体が独自に高性能測定器で調べる取り組みも始めており、
先日マキノ町で行われた、市と市民団体の放射線量の合同測定では、
いずれの箇所でも市民団体の測定値が市測定値の約2倍だったそうです。